意外と知られていませんが、これからの冬は自動車のトラブルが起きやすいシーズン。
雪道や凍った道路など普段より気を付けなければならないことが多い中のトラブルは焦ってしまいます。そこで今回は、そんな冬に起きやすいトラブルを紹介。事前に知っておくことで対応の幅も広がるでしょう。
【トラブル.1】エンジンがかからない!…まずは「バッテリー」を確認!
寒い冬に自動車のエンジンがかからないなんてことはありませんか?その原因の多くは「バッテリー」。エンジンを始動するためにはモーターを動かすことが必要で、それを動かすための電気はバッテリーによって蓄えられています。寒いとその蓄電(ちくでん)が上手くいかず、エンジンがかかりにくいのです。そんな時は10分ほど待ってからエンジンをかけてみましょう。バッテリーは10分ほどである程度は回復するので、そのタイミングがいいのです。エンジンがかからないからと言って、何度もモーターを回すと『バッテリー切れ』を起こすこともあるので注意が必要です。こまめに確認して、必要に応じて交換しましょう!
【トラブル.2】窓ガラスが曇って前が見えない!…「デフロスター機能」をご存知?
車外と車内の温度の差が大きいと発生する「結露(けつろ)」。対策としては『湿度を低くすること』と『外と中との温度差を小さくすること』が挙げられます。そこで是非試してほしいのが、「デフロスター機能」。エアコンを操作する場所にある、扇の形をした記号から湯気のように上向きの矢印が書かれているボタンです。温風を送ることで水分を飛ばしてくれます。ポイントは必ずエアコンもONにすること。ただし消費電力が大きいので、長時間の使用はオススメしません。まずはエアコン、それでもダメなら「デフロスター」をONにしましょう。
【トラブル.3】フロントガラスに氷が!…「氷解スプレー」があれば便利! 冬は人にとっても厳しい季節ですが、自動車にとっても同じ。タイヤの交換などの対策と一緒に、バッテリーやエンジンオイルなど特に冬に弱い部分を点検してみるのも、トラブルを防ぐ一因になります。
フロントガラスが凍って前が見えない。なんてことも冬の日常風景。ここで一番やってはいけないのは『熱いお湯をかけること』。一見、すぐに氷が溶けていいように感じますが、急激な温度変化によりガラスが膨張して割れることも。また上手く溶けたとしても、走行中に再度凍り急に前が見えなくなるなんてこともあり得ます。こんな時に便利なのが市販の「氷解(ひょうかい)スプレー」。凍ったフロントガラスに吹きかけると不思議と凍りが溶けます。またそんなに急いでいない場合なら、エアコンを入れてゆっくりと溶かすのも安全な方法です。
【県自からのコメント】
寒い時期の移動で、車は頼りになりますね。
ただし点検を怠ると、動くはずの車も機能しなくなってしまいます。
冬に向けてタイヤやスプレー等の準備をしつつ、
普段気にしていない部分にも目を向けてみてくださいね!