車のナンバーは、「0」から「9」までで始まる分類番号が表示されていますが、
皆さんが普段運転する車の分類番号は「3」か「5」で始まる数字が表示されています。
ところで、「3ナンバー」と「5ナンバー」の違いはご存知ですか?
今日はこの違いについて解説していこうと思います。
■「ボディ寸法」と「ガソリンエンジンの排気量」で決まる
自動車に取り付けてあるナンバープレートにはさまざまな情報が記されています。
そのうち、上段にある地域名(品川など)の右隣にある二桁もしくは三桁の数字が「分類番号」です。
これの最初の数字が「3」になっているか「5」になっているかで、3ナンバー/5ナンバーを判別することができます。
では3ナンバーと5ナンバーはいったい何を表しているのでしょうか?
3ナンバーは『普通乗用車』、5ナンバーは『小型乗用車』に与えられる数字です。
◎小型乗用車(5ナンバー)とは
「全長4.7メートル以下」
「全幅1.7メートル以下」
「全高2.0メートル以下」
「排気量2000 cc 以下(ガソリン車に限る)」
この4つの基準をすべて満たしている自動車のことを指します。
◎普通乗用車(3ナンバー)とは
小型乗用車の4つの基準のうち、1つでも超えていれば「普通乗用車」になります。
例えば、ボディサイズは小型乗用車の基準内だとしても、排気量が2000 ccを超えていれば「3ナンバー」です。
■税金は「重さ」と「排気量」で変わる
もしかすると耳にしたことがあるかもしれませんが、「3ナンバーよりも5ナンバーの方が税金が安い」という話、実はそのようなことはないんです!
自動車の税金には購入時や車検の際に支払う「重量税」と、毎年4月1日時点の車の所有者に課税される「自動車税」の2つが存在します(ほかにも自動車取得税などもありますがここでは割愛します)。
このうち重量税はその名の通り、車の高さに応じて税額が変わるもので、自動車税は排気量に応じて税額が変化します。
つまり、2つともナンバーではなく、あくまで所有する自動車の「重さ」と「排気量」によって変動するものであり、ナンバー自体で課税額が変わるというものではありません。
3ナンバー車でも排気量が小さければ税額は安くなるというわけです。
かつては車の格付けを表していたかもしれない「3」と「5」の数字もコンパクトターボ車やハイブリット車が多く販売されている現在ではあまり意味を成さなくなっているのかもしれません。
【県自卒業生からのコメント】
私は、3ナンバーと5ナンバーに違いについて全然知りませんでした。
また、税金は車の重さと排気量によって各々だという事も初めて学びました。
今回つけた知識を生かして車についての関心を深めていきたいです。